夢のかなった日
2010年6月8日。
赤坂で一春本からお披露目しました。
わかりやすく言うとこの日、芸者になったということです。
所属は東京赤坂組合。
置屋は一春本(かずはるもと)。
芸名は「ふみ香」です。
芸者は接客業ですので風俗営業法の対象で18歳からしか働くことができません。
京都だけは条例で15歳から働くことができますけど。
一番若ければ18歳で芸者(年齢的には半玉)になります。
20代も半ばになると芸者としては遅いデビューと言われます。
にも関わらず、私が芸者になったのは42歳のとき。
遅いにもほどがある。
芸者が年を表明しちゃいけないんですよ。
夢を売る商売ですからね。
現実の世界に生きていてはある意味いけない。
でも、この年でこれならいいんじゃない? と思ってもらえたらいいのではないかしら。というか隠し事のできない性格でついつい言っちゃうんですよね。
お披露目の前のときにはご挨拶に回ります。
これからお世話になる料亭さん、一緒に働かせていただく先輩の芸者衆、置屋さん。
ご挨拶に伺った時に大先輩のお姐さん(お姐さんと言ったら芸者衆のことです)に言われた一言。
「遅いっ!芸者になるならもっとさっさといらっしゃい」
その通りです。
もっとさっさとなりたかったのですよ。
でもね、チャンスをつかみ損ねてました。
くだんのお姐さんのお言葉、意地悪じゃないのです。
もっと早く芸者になればいろんなことができたのに、仕事だってたくさんあったのに、年を取ってから芸者になったら苦労するのよ、とまあそんなことが含まれているのです。
とはいえ、紆余曲折を経て、ずっと憧れていた芸者になりました。
2010年6月8日。
芸者・ふみ香の生まれた日。
この日は私の長い間の夢がかなった日です。

