出版記念茶会のdetail
美風師匠の出版記念茶会の様子を少し詳しく。


掛け軸は「孤鹿」。
花は白梅と白椿。どちらも奈良の山から美風師匠が伴ったもの。
花をいけるのもお稽古です。
師匠のお話を伺いながら花をいける。どのように花と向き合うかが大切。
文房飾りは薛風の普段遣いのものを。


今回の茶席は薛風の手持ちの茶器を使用することにしました。
十五碗を一度に淹れるという特殊な手前です。
道具を出してみたら15碗揃っていた茶碗が割れていて。ショック。
形あるものが壊れるのは仕方ないことなので、気を取り直して似た別の茶碗を足しました。


茶葉は瑞徳茶園の紅茶。
美風師匠が管理している山添村の茶園です。無施肥無農薬栽培の紅茶。2年寝かせて一層美味しくなっていました。
菓子は当日朝に薛風社中で作りました。
州浜(豆飴)の「歳寒三友」です。
梅が白きな粉、竹が青大豆きな粉、松がはったい粉。
砂糖はグラニュー糖を使ってざらっとした食感に。


お手前座で15碗淹れるのか!と皆様が驚いてくださった「十五碗手前」。玉露なら何度も経験しているのですが、紅茶で15碗。なんとかなりました。
皆様が美味しいとおっしゃってくださったので一安心です。
美風流は男性は道服。童子も道服で。同じ家元社中の金城さんが沖縄から駆けつけてくれました。


そして、薛風社中の朱里さん。今回が童子デビューです。
デビュー戦がいきなり難しい15碗手前の童子でしたが、難なくこなしてくれました。
頼もしい。
15碗手前は童子が3人必要なのですが、童子が足りず。美風師匠自ら童子をかって出てくださいましたの。お客様大喜び。
とても楽しい茶席でした。