中谷美風「四季折々の文人趣味」出版記念会

2月24日に中谷美風師をお招きして、「四季折々の文人趣味」の出版記念会を開催しました。

四季折々の文人趣味
四季折々の文人趣味

こちらが中谷美風師匠が上梓された「四季折々の文人趣味」。
Amazonで発売中。
https://amzn.asia/d/9LBD4fh

穏の座でも販売しております。見本誌もありますので、どうぞ手に取ってご覧ください。

まずは小屋主のご挨拶
まずは小屋主・塩見薛風のご挨拶
出版記念講演会
中谷美風師による講演会

津の守は満席のお客様をお迎えしました。
まずは美風師の弟子であり、津の守の小屋主でもある塩見薛風がご挨拶。

美風師による講演会。
短い時間ながらも心に響く言葉が散りばめられていました。
後日、参加してくださった方から「本当に貴重な時間だった」とご連絡いただき、私も感動してしまいました。

席画を始める
席画を始める
お話をしつつ筆を進める
お話をしつつ筆を進める

講演を終えて席画。
文人たちの嗜みであり、楽しみであった水墨画。
対価を得る商売として描くのは画家。文人は心の赴くままに描くのだと。

描いていただいたのは津の守の玄関正面の襖。
襖を運んで立てかけ、皆様にご覧いただきながら筆をとっていただきました。

左下の香炉から筆を走らせ、立ち上る煙を。
その煙に向こうに見えるのは…。

陶淵明の「桃花源記」に準えて、こころに浮かぶ事象を描き出していきます。
実はこの襖。
以前、お客様が誤って汚してしまった部分があり、それを隠すように描いてくださいました。

美風「これで汚れは見えなくなりましたね」
薛風「まだ、ちょっと・・・」
美風「じゃあもう少し描き足して・・・ほらもうわからない」
といういつも通りの和気藹々としたやりとりをしつつ。

参加された方たちも巻き込んで軽妙な美風師のお話とともに描き進められていきます。

最後に落款(落成款識)を書き、完成。
完成した襖絵は津の守の玄関でみなさまをお待ちしておりますよ。

そして、穏の座へ移動します。
15名ずつ入室していただいて茶席です。

穏の座での茶席
穏の座での茶席
美風家元自ら童子を
美風家元自ら童子を

美風師匠の後見。手前は塩見薛風。
十五碗を一度に淹れるお手前で、美風師の茶園「瑞徳」の紅茶を。
手摘みの本格的な紅茶。
菓子は薛風社中で当日朝につくった州浜。豆飴です。

なんと美風家元自ら童子を!

15人分の茶を一度に手前が淹れるのは美風茶会のオリジナル。
煎茶家の方でも初めて見る手前で、かなり驚いていただきました。
しかも、茶も菓子も美味しい!とのお言葉をいただき、手前としてはほっと胸を撫で下ろしました。

茶会を終えて、再び津の守に戻り、サイン会です。

お求めいただいた書籍に一冊ずつ口絵を
旧知の友人も初めての方も
お求めいただいた書籍に一冊ずつ口絵を
お求めいただいた書籍に一冊ずつ口絵を

美風師が丁寧にお一人ずつお話しをし、ふさわしい画を添えてくださいます。
お客様プラス弟子プラス…ということで40冊以上揮毫されたらしい。

全ての参加者の書籍に揮毫された美風師。
2時間以上お待ちいただいた方。
ほんとうにありがとうございました。

心に残る一日でした。

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